今年のM-1グランプリで確信したこと。
それは、上に立つ者が必ずしも正しい行いをするとは限らないこと。そして、間違いを素直に認める者こそが皆に慕われるだろうということです。
M-1グランプリとはどうしてこうも毎年何かしらの波乱が起きるのでしょうか…?
今年もM-1グランプリが終わった
お笑いの大好きな私にとって、キングオブコントとM-1グランプリはこの時期の特に重要なイベント。
毎回、今度は誰が優勝するのかな?とか、好きな芸人が優勝するといいな〜とか思いながら観ています。
自分が応援する芸人が優勝すればもちろん嬉しいし、そうでなくてもいい所までいけばそれもまた喜ばしい♪
今まで全く見向きもしなかった芸人が面白かったりして、新たな発見があるのもM-1グランプリの醍醐味です。
2018年M-1グランプリの優勝者は霜降り明星
今年の優勝者である霜降り明星は、結成5年目のとても若いコンビです。
霜降り明星は時々テレビで見て面白いな〜と思います。数多くの若手芸人の中で、何となく目立つキャラがあるように思います。
ですから、霜降り明星が他の実力ある芸人を打ち負かして優勝することも、納得はできます。
そもそもM-1グランプリとは?ザックリと説明します
M-1グランプリのルールを知らない方のために一応、補足説明を。
M-1グランプリは普通のお笑い番組として眺めるだけでも面白いですが、どのくらいの難易度をくぐり抜け、ステージに立っているかなど、背景を理解して観るとより楽しむことができるんですよ〜。
M-1グランプリは、結成15年以内のお笑い芸人が対象となる、いわば若手芸人の登竜門的存在です。
4000組以上の中から勝ち抜いてきた9組だけが出場します。
別に敗者復活組から1組が、視聴者の投票で選ばれ、決勝に加わります。
敗者復活組はいつも寒い戸外の特設ステージで、敗者復活を遂げたいがために4分の漫才を披露することになります。
ちなみに今年敗者復活したのは、ミキというお笑い芸人でした。
審査員とは何のために存在するのか?
ミキは確かに面白い!!
この兄弟コンビ、私も元々好きです。
なんか憎めないキャラなんですよね〜。
兄の昴生の剽軽なキャラに加え、弟のスマートなかっこよさが女性に人気だとか。
それだけなら、全然問題はありません。しかし審査員の上沼恵美子さんが、ミキが好きだと公言してはばからないのに私は疑問を抱いたのです。
審査員は、公平でなければなりません。
自身が大物で他への影響力も大きいのですから、本当に好きでもそんなことは口に出してはいけないはず。
去年のM-1グランプリでは、マヂカルラブリーが上沼氏恵美子氏からものすごく邪険な扱いを受けたのを思い出しました。
審査員の公平性が疑われるのはいかがなものか?
私は去年のM-1グランプリの後、本気でマヂカルラブリーのことを心配しました。
彼らの何が上沼恵美子氏を激怒させたのか全くわかりませんでした。このままマヂカルラブリーがお笑い界にいられなくなったら可哀想だな…とそこまで考えました。
これについては、以前にも私のブログに書かせていただいているので、宜しかったら合わせてどうぞ。

「更年期障害」は気安く使っていい言葉ではない
M-1グランプリから何日か後、ネットを騒がせた芸人たちが現れたというニュースに私は俄然食いつきました。
騒がせた芸人というのは、とろサーモンの久保田と、スーパーマラドーナの武智。
2人ともネットで、上沼恵美子氏のことを批判したのです。
私は彼らの批判はもっともだと思います。
ただ残念なことに、彼女に対して更年期障害という言葉を使ったのがまずかった!もし本当に上沼恵美子さんが更年期障害に苦しんでいたとしても、批判の材料にすべきことではありません。
その後、色々な人から抗議が殺到し、謝罪しているそうです。上沼恵美子氏とM-1グランプリの関係者すべてに。


当事者が1番不快に感じているに違いない
上沼恵美子氏に不満を抱いていたのは私だけじゃなかった!
私のように部外者でお笑い素人でも不快に感じたのですから、当事者にするともっと不快なのかもしれません。
審査の席で、どの芸人が好きだとか、絶対に言ってはならないでしょう。もちろん、嫌いな芸人についても。
とろサーモン久保田とスーパーマラドーナ武智は間違ってはいない
お笑い界にいながらお笑い界の大御所を批判するのはものすごく勇気がいること。
彼らがお酒の席で発言したとはいえ、本音は本音。
下から上に向かってはなかなか言えることではありません。
私は今までとろサーモン久保田は破天荒過ぎてあまり好きではなかったけれど、ちょっぴり見直しました。彼らには頑張ってほしい。
同じようなことは、どこの世界でも起こっている
強い立場の者が誰かをえこひいきするのは、私たちの世界でも変わりません。
権力を持つ人間には誰も刃向かうことはおろか、発言もできません。
上の立場にいるからこそ、自分の言動がどんな影響力をもつか権力者にはわかってほしい!
その点うちの年下上司は出来た人間です。

私が上沼恵美子氏に望むこと
芸人の大御所といわれる方なら、今回の久保田武智両人からの批判には、どうか腹を立てないでください。そして大物であろうとも間違いを認めて、潔く2人に温かい言葉をかけてほしい。
余裕を持ち、優しい言葉をかけてあげることができる…それは芸人として以前に人生の先輩として大事なのではないでしょうか?
審査員を降りろとまでは言いませんが、次回からは言動を改めていただきたい。どうか度量の大きいところを見せてください。そうして初めて、名実共に大物となられると思うのです。
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