小さい子って、本当に病気ばかり!!
今でもその頃のことを思い出すと辛くなります。
うちの息子は小さい時、本当に病弱で、幼稚園に上がる前は、病気でない時の方が少ない子どもでした。
大体ひと月のうちで、健康な時は1週間か10日くらい。残りはせっせと病院通い。
とにかく弱い子で、誰か風邪の人がいると必ずもらい、すぐに熱を出し、そのために何度か熱性痙攣を起こす。
鼻風邪をひけば、必ず中耳炎となり、咳の出る風邪をひけば必ずゼイゼイ呼吸が苦しくなり、抗生剤を服用させると、決まって下痢となる……そういう子どもでした。
私の母親も、「こんな状況では大人になる前に死んでしまう」とよく私に言ったものでした。
先輩ママに言われた、衝撃的な言葉
そのせいか、私も普段は育児を楽しむゆとりもありませんでした。
その頃、近所の先輩の奥さんに言われた言葉が、今も耳に残っています。
「小さい子は病気になると、一晩で持って行かれるよ」
―つまり、あっという間に命を落とすということ!
私は怯えました。
熱でも出すと、オロオロしていました。
おかげで、子どもが小さい頃は殆どどこにも出かけることもなく、とにかく息子が病気をしないように見守る毎日でした。
職場の若い同僚は私の真逆!
職場の同僚である彼女の一家はアウトドア一家。殆ど土日の休みごとに家族でキャンプやら、山登りやらに出かけるのです。
彼女には、まだ5歳と3歳の幼い子どもがいるのに、です。
私とは逆に、彼女は子ども達の体調を全然気にしません。子どもが少々お熱でも、鼻水を垂らしていても、気にすることなく家族で出かけるのです。
おかげで、彼女の子どもは、風邪をこじらせて熱が下がらなかったり、別の感染症になったりし、その度に彼女は仕事を休みます。
今の若い人は大胆なのか、賢明なのか?
思えば、私ももっと早くから仕事に出たかったのですが、息子が病弱すぎて、とても働きに出ることなんて考えられませんでした。本当は働いて家計の足しにしたいけれど、休んでばかりでは職場にも居づらくなると思ったのです。
彼女を見ていると、羨ましいような、腹立たしいような気持ちになります。
自分の楽しみのために風邪の子どもを連れ回す……私には絶対にできません。
子どもが病気だからと、仕事を休む連絡をしてくる彼女。
それは確かに仕方のないことです。
特に悪びれた様子もなく、ケロッとしています。
私の目には少し無謀に見えるのですが、彼女はとても毎日を楽しんでいます。
何だったの?私の取り越し苦労!
大昔でもあるまいし、そんなに子どもが簡単に死ぬわけがない……そう思う人は多いでしょう。でも当時の私は、先輩ママの言葉の呪縛から抜けだせなかったのです。
だって、自分の子どもが命を落とすなんて、耐えられないじゃないですか!
私みたいな心配性の母親に育てられた息子も娘も、今は逞しくなっています。
肝っ玉の座らない母親でしたが、それほど悪影響を受けることなく、何とか人並みに成長しています。
自分のことを反省すればきりがありませんが、今更過去が変えられるわけでもなし、子ども達もすくすくと育ってくれた……。まあ、それでよしといたしましょう。
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