新聞を広げると飛び込んできた信じられない文字!
デニス・テン選手の名前と’刺殺‘という文字が並んでいたのです。
出勤前の慌ただしい時でしたが、読まずにはいられませんでした…。
世界選手権で3位になったこともある名選手
デニス・テン選手はカザフスタン共和国のフィギュアスケート選手。
私は彼が十代の頃から着目していました。
カザフスタンという、あまりフィギュアに無縁そうな国の選手だったので、一際印象に残りました。
それに加え、日本人によく似た顔立ち。
とても親近感を覚えました。
突如デニス・テン選手を襲った悲劇!
テン選手が、彼の車からミラーを盗もうとした強盗2人組を見とがめ、口論になったのだそう。
強盗はナイフを持っており、テン選手の太腿を刺して逃げたとか。
通行人が救急車を呼び、病院で手当を受けたテン選手。
けれども意識はなく、2時間の心臓マーサージを行なったが、助からなかったんだそうです。
物静かな佇まいで、いつも成果を残した彼
羽生選手や外国選手達の中で、いつも凛として氷上に立つイメージがありました。
私の中では、カザフスタンの貴公子という印象。
欧米の選手と違って、あまり派手な自己主張はしない彼でしたが、いつも謙虚で気品があって、とても好感が持てました。
今やっと25歳。
まだまだこれから活躍できたのにと思うと気の毒でなりません。
フィギュアスケートに関しては殆ど先駆者のいなかったカザフスタンで、フィギュアを志し、才能を開花させたテン選手。
あと数年は選手として活躍し、その後は後輩を指導したかもしれないのに……。
残念なことに、7月19日が彼の命日となってしまいました。
暴力に破壊された、カザフスタンの希望の星
彼の大切な命が奪われたことに怒りを覚えます。
彼はカザフスタンの希望の星だったに違いありません。
それなのに、よりによって、カザフスタンで唯一の(もしかしたら後続の選手がいるかもしれませんが)宝とも言えるテン選手の命が奪われるとは……!
本当に残念でなりません。
毎日フィギュアの練習を積んで鍛え上げたスポーツ選手の身体も、当然ではありますが、暴力に破壊されたのです。
暴力が憎い!犯罪が憎い!
フィギュアを愛するファンとして、テン選手を応援していたファンとして、何もできませんが、彼の冥福を心よりお祈りします。
私達は、デニス・テンという若きフィギュアスケーターがいたことを永久に忘れないでしょう。
久しぶりのフィギュアスケート関連記事がこんな内容になってしまい、非常に残念です…。


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