本日は、農家の嫁の昔話
未だに釈然としないことがあります。
今はあんこのお菓子が大好きな私ですが、若い頃はあまり好きではありませんでした。
お餅で言うなら、あんこのお餅よりも断然、醤油と砂糖と海苔の磯辺餅が好き♪
でもそもそもあんこを使ったものって、食事での好き嫌いと違い嗜好品です。
嫌なら食べなければ良いだけ。それほど困った事態に陥ることはありませんでした。
ところが、その時は違いました。お汁粉がお昼ごはんとして出てきたからです……!
年末の恒例餅つき、その後
結婚して3年めぐらいだったでしょうか。
大晦日は必ず夫の実家で過ごしていました。
年末に皆、ほうぼうから集まってお餅つきをし、中にあんこの入った餡こ餅、黒豆の入った豆餅、そして普通の丸餅を作ります。
これが私が嫁に嫁いだ家の、一大年越しイベントでした。
えっ?食事におやつってアリ!?
大晦日のお昼、姑がお昼のご飯を用意し始めました。
私達嫁と姑とはお節の煮物をつくったばかりでした。
突然姑が、「お昼は私達はお汁粉だよ。」と言ったのです。
私はお汁粉なんて大嫌いだったので、さあ、どうしようか!と頭を抱えました。
まさかあんこ餅が嫌いとも言えず、困りました。あんこ餅が食べられないなら、私のお昼ごはんはなくなります。
未だに残る男尊女卑を感じた瞬間!
仕方なくお汁粉を食べ始めた私が目にしたのは、私達のいる寒い台所とは違う、畳の部屋でお昼を食べる男性達の食事風景でした。
彼らに用意されたのは、焼き魚に味噌汁、ご飯、プラス何かだったような……。
私達女性陣がお汁粉になったのは、全日作った餡こ餅の餡が大量に残っていて、それを片づけるためだったのです!
自分の親になら文句も言えますが、姑には言えませんからね。こんなの男尊女卑だとは当然誰にも言うこともなく、今まで胸の内にしまってきました。
立ち回りのうまい人が恨めしい
それにしても恨めしいのは、辛党の義妹がお昼はお汁粉だと聞いて、突然「何かを買いに行かないといけないのでお昼は要らない。」と言い出したことでした。
車でファミレスかどこかに行き、夫婦で食べたいものを食べている……。
そう思うと、自分の立ち回りの下手さ加減を余計に呪いたくなるのでした。
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