たまたまテレビをつけたら目に入った[胃がん]という文字。
プロ野球選手のことを取り上げていました。
“がん”から1軍へ ~広島カープ 赤松真人~というドキュメンタリー番組です。
私も’ガン’と言われる病気を2度やったので、’がん’という文字にはすぐに反応してしまうのです。
広島東洋カープの選手である彼の名前は、赤松真人
赤松真人さんは現在35歳。家族は、奥さんと子どもが2人。
普段野球に興味がない私は、プロ野球選手の名前もろくに知りません。
でも、35歳という若さで、しかも身体を激しく使うスポーツ選手である赤松真人さんが、がん闘病をしながら再起を目指す姿にただならぬ執念を感じたのでした。
そのまま私はテレビから目が離せませんでした。
奥さんが作る愛情のこもった毎日の食事
胃がんとわかったのは、2016年の 12 月。
奥さんの検査を待っている間に、暇だったので一緒に受けてみたら発覚したのだといいます。
通常、胃がん検診の対象者は50歳以上であるため、赤松選手が発覚したのは奇跡に近いことだったのです!
それから手術を受け、抗がん剤や薬の治療を受けること半年、チームからは離れました。
退院しても、胃が半分になってしまったので1度に沢山は食べられません。
奥さんは毎日栄養を考えて夫のために何品も料理を作り、赤松選手は、1時間という時間をかけて食事をします。
小さくなってしまった胃で身体に必要な栄養を吸収しなければならず、少しずつ多くの種類のおかずで摂らなければならないのです。
何よりも赤松選手はスポーツ選手。
他の職業よりももっと身体を使うことでしょう。
病を得る前は、脚が速いので有名だった赤松選手。
何とかして体力と運動能力を回復させたかったことでしょう。
異例のスピード復帰を果たした赤松選手
赤松選手は2017年7月には2軍キャンプに参加します。
自主トレをしているとはいえ、毎日練習で鍛え続けているチームメイト達とは違い、彼は病後。
脚の速さはまだ完全ではありませんでしたが、それでも、チームメイトと同じメニューの練習を全てこなした彼。
さぞ、身体がきつかったのでは……。
私の場合はただの事務仕事でしたが、それでも初日は大変疲れましたから。
おそらく、そんな比ではないのでしょう。
2017年12月、球団との契約更改
手術以来1度も公式試合には出ていなかったにもかかわらず、球団から期待されているのでしょう、2700万という年俸で契約更新された彼。
そして今年の3月、赤松選手は2軍の正式試合に出場。
残念なことに彼が俊足を見せるチャンスは回ってはきませんでしたが、昔のようにプレーをする彼の雄姿に喜びをかみしめる奥さんと子ども達。
今は2軍として頑張りながら1軍復帰を目指す赤松選手
現在、赤松選手は毎月検査のため病院に行き、腫瘍マーカーを調べてもらい、CT検査を受けなければなりません。
それもこれから10年間ずっと。
主治医から、「今月も大丈夫です」と告げられているのを見て、がん患者というものは、いつも誰しも同じ思いをするのだなぁと思いました。
チームの仲間のために、家族のために、そして彼を応援してくれているファンのために、きっと彼は頑張ってくれることでしょう。
野球のことは全くわかりません。
だけどこれから赤松選手を熱く見守り、声援を送りたいと思います。
頑張れ!赤松選手。がん患者達のためにも頑張ってほしい。
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