大雪後の出勤はいつもと違う朝
先日の大雪で翌日の通勤は心配でした。
でも、いつもかなりの余裕を持って出勤しているので、まあ大丈夫だろうと、高をくくっていたのです。
さあいざ出勤!と玄関のドアを開ければ、外はまさに白銀の世界。
一瞬、これから仕事なのを忘れて、その美しさに見とれてしまいました。
「いけない、いけない、これから出勤だった……」
気を引き締めて私はドアの鍵をかけました。
いつものバス停に向かうのも一苦労。転んだら骨折だからと、慎重に慎重に足を運びます。
雪は交通機関を麻痺させること、忘れてた!
ところが、バス停に着くと時刻表に貼り紙が……。たまたま通りかかったおじさんが「バスは1台も動いてないよ」と教えてくれました。
見ると、歩く人の数がやけに多い……。
「仕方がない、歩くしかない!」
自分で自分を励まして、頑張って歩き始めました。
雪の有無だけにとどまらない、雪道の歩きにくさ
でも、とにかく雪道は歩きにくい!
誰か親切な人が人一人が歩けるよう雪かきをしてくれているので、道自体はわりと歩きやすい。
でも、向こうから来る人がいっぱいいて、行き交うためにはどちらかが横にずれなければなりません。
誰かと行き交う度に私は横にずれました。そのうち、ちょっと疑問が……
「なんで私ばかりが避けなきゃならないの?」
だんだん腹立たしくなってきました。
でも、向こうから来る人達は避けようという気もないみたいです。私は諦めてその都度横に避けました。
道の横は雪かきがされてないので、15センチくらい積もっています。そこに足を踏み入れる度、雪がショートブーツに入ってくるのでした。
窮地に立たされると意地悪な感情が生まれてくる
自分でも嫌な性格だと思います。
私は、道を譲ってあげた相手が何か言って通るかどうかをカウントし始めたのでした。
45分くらいの間に行き交った人は約20人。
結果、すみませんと一言言ってくれた人は一人。何者言わずに頭だけ下げた人は一人。
大袈裟かもしれませんが、なんだか世知辛いな、と思いました。
でも、もしかしたら転んで骨折していたかもしれない、転んで頭を打っていたかもしれない……。
こんな大変な通勤を何はともあれ無事に切り抜けられたことを感謝しなければ。
これからもきっとこういうことは起こるでしょう。
もっと気持ちに余裕を持って意地悪を捨てなければ……と反省したのでした。
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