いつもの喫茶店でまるでドラマのようなシーンが降りかかった日、私は還暦を受け入れた

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cegoh / Pixabay



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何の前触れもなく、老婦人が話しかけてくる

 

いつもの近所の喫茶店で、今日は不思議な体験をしました。

 

サンドイッチを食べ、コーヒーを飲んでいたら、隣に一人の老婦人が来ました。

彼女もサンドイッチとコーヒーを注文し、私は本を読んでいました。

 

禁煙席には、他には客はいませんでした。

 

すると、彼女が私に話しかけてきたのです。

 

聞きもしないのに、「私はあと数か月で90歳になるんですよ。」と‥‥

とても90になろうという人には見えなかったので、「とってもお若いですね。とてもそうは見えませんよ。」と私は言いましたが、実際本当に若く見えました。

 

自分の半生を静かに語る老婦人と、下世話なことを考えてしまう私

その方はサンドイッチを食べながら、「自分は東京に住むようになるとは思いもしなかった」といい、ご主人との馴れ初めや東京に出てきてからのことを色々と語ってこられました。

自分はずっと専業主婦でお金を稼ぐことはできなかったが、ご主人の転勤先毎に土地を買った。

3箇所くらいに所有する土地ができると、それらを売却して東京に土地を買い、家を建てることができた、と。

そしてこれらの決断をしたのはいつも自分だった、と嬉しそうに語るのです。

 

会社でかなり偉くなったご主人のこと、きっと年金の額もすごいのだろうな、とついつい下世話なことを考えてしまった私なのでした。

 

還暦?若いね。まだまだこれから。

彼女は自分のことをひとしきり話すと今度は私に、「あなたの年齢は?」と訊いてきました。

私は指で6を示しながら「還暦です」と答えました。

すると彼女は、「若いねえ。まだこれからだねえ。あと30年もあるねえ。」と言ってくれました。

 

 

知らない人に掛けられた言葉なのに、妙に染み入ることもある

最初のうちは、誰もが90まで生きられるわけでもないのに‥‥と内心思っていた私。

ですが次第に、自分のことを反省するようになっていました。

というのは、還暦になってから、自分はもう人生が終わったような気がしていたからです。

自分の寿命がどのくらいかはわからないけれど、もう終わったと思いながら残りの人生を過ごしてはいけない、と彼女に気づかされました。

年齢に卑屈になることなく、悲観することもなく、これからの人生を過ごしていきたい、と思いました。

その老婦人とのひと時は1時間くらいでしたが、私にとって目の覚める貴重なひと時でした。

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