まさか自分が時代劇を観るようになるとは思いもしませんでした
ここ数年時代劇が大好きな私ですが、残念なことにテレビで時代劇を観られる機会は少ないです。
なので私は平日昼間に再放送されている「暗闇仕留人」を毎日観ています。
もっとも、昼間は仕事に行っているので、録画しておいたものを夜観ることになります。
必殺仕事人…誰もが一度は聞いたことのあるタイトルでしょう
これは必殺シリーズのひとつで、もう何作か目になるらしいですが、、仕事人(仕掛け人、仕留め人…そのシリーズによって呼び名は変わります)の中にいつもリーダー格で中村主水が登場します。俳優藤田まことが扮する同心です。
彼らが悪人を懲らしめたり、酷い目に遭って死んでいった依頼人の代わりに悪い奴を成敗するのももちろん、いつも私が楽しみにしている場面があります。
中村主水は同心の家に婿養子として入り、同心を務めているのですが、これがまた職場ではいつも居眠りをしていたり,捕り物でも捕まえそこなってしまったり、の情けない仕事ぶり。
同僚たちからは陰で昼行灯と呼ばれ、馬鹿にされています。
そんな彼が家に帰っても奥方と奥方の母親に頭はあがらず、いつも小言や嫌味ばかり言われ、まさに冷や飯を食わされている状況。
女性たちは美味しい美味しいといいながら大きな焼き魚を食べているのに、主水に与えられたのは、お粗末な食事で魚なんて載ってもいない‥‥
主水はグチグチいいながらも我慢し、奥方たちが留守の間に隠してあった魚を自分で焼いて食べようとします。
人間味あふれる正義の味方、中村主水
私はこの主水が大好きです。自分の置かれている状況に腐ることなく、外でも内でも飄々としています。
しかも、その周りからはダメ人間と思われている彼が、実は剣の達人で、悪を相手にすると怯むことがない…そして仲間と一緒に悪を片づけてしまうのです。
なんという精神力の強さでしょう。かといって全くの正義の塊でもないところも人間味を感じさせて素敵なんです。
一番痛快なのは、裏の仕事で悪人をやっつけて帰宅した彼に奥方たちが、「なんであなたはうだつが上がらないのか」と嫌味を言い、夫の本当の姿も働きも全く知らないということです。
時々思うのですが、奥方たちがいつも主水を大事に大事にしていたら、もしかすると主水の裏での活躍はなかったのかな、と。
あの過酷な環境であったからこそ、普通の同心の道を踏み外せたのかな、と思うのです。
いずれにせよ、主水の神経の図太さ、仲間思い、弱者を労わる心は素晴らしいです。
最初のうちは食わず嫌いで、必殺シリーズなど見向きもしなかった私ですが、やはり再放送に選ばれる作品というのはそれだけの価値があるからこそ、再放送されているのです。
このシリーズの放送をもっともっと続けてほしいものだと思っています。
こちらにも必殺仕事人・暗闇仕留人のことを書いています。


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